町家なかまちの活用

かつてこの地に商店街として、100店舗ものお店があって地域の暮らしを支えていた。

人々は毎日の魚や肉、豆腐にお酒を買い、眼鏡を直し、鍬を打ち直してもらい、服を買えた。薬も炭も塩や砂糖も瀬戸物も米麹も歩いて買うことができた。

この街の子どもたちは、生まれた時から名前と顔を覚えてもらい、地域の人から用事も頼まれた。地域を歩いていたらフリーパスだ!  全てが自分の庭だった。悪さをしてもすぐにばれてしまい、家族に告げられる前に即座に叱られた。

初夏には蛍が飛んで、開け放っている部屋の中に舞い込んできて、微かな灯りを揺らめかせていた。その蛍が飛んでくる小川では米を研ぎ、洗濯し、うなぎやナマズ、鮒やコイなどが仕掛けに入っていて、おかずには事欠かなかった。

かつて50年前まではそんな日々の暮らしがあった。

町家なかまちは、当時からの姿をそのまま残す古民家です。

ここで私たちは新しく価値を作り出そうとしています。

手始めに手作り作家の工房や販売スペースとして使い始めました。今後は地震で傷んだ箇所を修繕し、【素泊まり民泊】や【絵の本再生プロジェクト】の拠点として使う計画です。

2階のNakamachiGalleryでは伊勢岡神明社に奉納された、国内著名漫画家12名の肉筆による絵馬を展示しています。

活用にあたり、皆様のご支援、ご協力、アイディアを募集しております。

奥の座敷では落語会も開催

国内12名の著名漫画家が奉納した

肉筆絵馬展示

手作り作家の小物、雑貨のお店